fc2ブログ
ともに人生を語らう友を求めて さすらいの親鸞学徒 つれづれなるままに
坂本まで出かけて人生の悲哀を知る
きょうは、ある事情で、脳疾患から認知症となり、

坂本の病院に入っておられる方に面会に、行きました。

70、80、90代の方が入院され、車椅子でテーブルを囲み、

童謡をうたい、お遊戯をして、楽しそうにしておられました。

ところが、私が面会に行った方は、

その輪の中にさえ入られず、ソファにぐったりとされていました。

こちらの呼びかけに、「ああ」と答えられるだけです。

ついこの前まで、元気な方だっただけに、あの事故が、悔やまれます。

いつもは、外出される際に、こちらが車で迎えに行ってたのが、

「いや、今日は、自分で行くよ!」と元気に言われたので、

まあいいか、と行かなかった。

ところが、その時、乗っておられたバイクが、ダンプにあおられ、

転倒されて、頭を打ってしまわれたのでした。

その後、奥さんも亡くなり、たった一人の娘さんも体調を崩され、

なかなか見舞いに来る人もなく、さびしい老後を送っておられました。

耳元で、仏法をお伝えすると、

ニコッとされて、うなずかれたのですが、

ああ、もっとお元気なときに、お伝えしたかったと、思いました。

「仏法は若き時たしなめ。

 年寄れば、行歩も叶わず、なむたくもあるなり。

 ただ、若き時たしなめと候」(蓮如上人)
スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
忍者アド