fc2ブログ
ともに人生を語らう友を求めて さすらいの親鸞学徒 つれづれなるままに
山口美江さん 孤独死
山口美江さんが急死されました。51歳、同い年なので、衝撃でした。

上智大学出身で、外国語も自在にあやつり、

ニュースキャスターとして、女優として、活躍された人だけに、

15年前、引退した時には「なぜ?」と思いましたが、

重病のお父さんを看護するためであったと、後に分かりました。

壮絶な介護の日々を、後日、著書や講演で語り、

まさに現代日本が抱える問題に、有益な提言をされていました。

ところが、自身もまた病魔におかされ、1ヶ月ほど前から治療も始め、

めっきり弱ってきた、とのことで、あとはニュースも報じている通りです。

心不全、看取る人もない、孤独死でありました。


最近、この「孤独死」、増えていると思いませんか。

家族も、親戚も、友人も、隣人も、誰も知らないところで

たった一人で、亡くなっていく。

「独生独死

 独去独来」(釈尊)

たとえ、臨終に、誰かがそばにいたところで、心はどうか。

魂には連れはなく、皆、一人ぼっちで生まれ、亡くなっていくのだ、

と釈尊は仰せです。


「浪速のことは 夢のまた夢」

栄華を懐かしみつつも、一人、後生へ旅立った、秀吉の辞世です。

これほどの悲劇があるでしょうか。

仏教ではこれを生死の一大事、後生の一大事といわれ、

その解決が、仏教の目的なのです。

わずか一行のニュースですが、無常を見つめる縁とさせて頂きましょう。
スポンサーサイト



忍者アド