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ともに人生を語らう友を求めて さすらいの親鸞学徒 つれづれなるままに
憎くては 叩かぬものぞ 笹の雪
九州でも、私の生まれた熊本と、今住んでいる筑紫野では、

かなり、気候が違います。

熊本は、西から南にかけて、海に面していますので、

海洋性の、どちらかというと南国の気候です。

しかし、筑紫野は、日本海側の気候風土で、

全国ニュース的に言えば、

「山陰から北陸にかけて、大雪のおそれ」なんて言っている時は、

福岡も降る場合が多いのです。うー、さぶ~。

でもって、表題の句。

「憎くては 叩かぬものぞ 笹の雪」


笹に雪が積もって、今にも折れそう。かわいそうにと思って、

叩いて落としてやっている風景です。

叩く、と言っても、憎くて叩いているのではないのは、あきらかですね。

笹を思えばこそ、叩いて、雪を落として、楽にしてやろうという心遣いです。

同じことが、人間にもあります。

早く我が子を、一人前に育てたいと思って、厳しく育ててくださる両親。

子供のうちは、親の心、子知らずで、反発したりしていますが、

やがてそれが、私を思えばこその厳しさであった、と知らされた時、

あえて憎まれても、恨まれても、厳しく育ててくださったご恩に、

感泣せずにおれません。

子と親、師と弟子、先輩と後輩、などなど。

人を育てるときには、どうしても、優しさと厳しさ、両面が必要なのですね。
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